事業承継
運送会社のグループ再編
■概要
インフラ設備の運送に特化した会社とそのグループ3社の組織再編を行いました。
関西にある年商合計100億円、純資産50億円程度のグループです。
■株式の納税猶予
元々株式の承継については顧問税理士より納税猶予を提案されていました。
しかしながら、当該会社は、内国法人3社の子会社に海外子会社が8社あり、その株価の合計が非常に高額になっていました。
株式の納税猶予は、海外法人の株式の価値については、除いて考えますので、
実質的に納税猶予をしても大きなメリットは得られないとの判断に至りました。
■ストラクチャー
株式譲渡にて資本を再設計すると、資金と税金が多額に発生するため、本件でも組織再編を活用しました。
分割型分割と株式交換を交えたスキームとなり、会社債権者からの異論もなく、スムーズに実行できました。
組織再編後に資本の部が増加しますので、減資を併用して、税務上の中小企業を維持しました。
■ポイント
本件では、一部株式譲渡を踏まえたスキームとなり、
株式譲渡の金額のみで10億円程度になったため、こちらの確定申告のサポートも実施しました。