損保ジャパン、6500億円で米損保大手買収

ＳＯＭＰＯホールディングス傘下の損害保険ジャパン日本興亜は10月4日、米国で事業を展開する企業保険大手エンデュランス・スペシャルティ・ホールディングスを買収する方針を固めた。買収金額は65億ドル（約6500億円）程と見られている。

　10月5日に合意の上、発表する。エンデュランスは米ニューヨーク証券取引所に上場しているが、登記上の本社を置く英領バミューダの会社法に基づき、ＴＯＢ（株式公開買い付け）をかけずに全株を取得する。買収手続きは今年度内に完了する見通し。

（出典：日本経済新聞）

日本国内の人口減少や日銀によるマイナス金利政策などの運用難により、国内事業での先行に先細りの懸念がある。その反面、超低金利は買収の後押しにもなっている。資金調達局面では、低金利での調達が可能となっており、損保ジャパンは今年8月に劣後債を発行し、2,000億円の調達を行っている。加えて、足元の円高を背景に大型の海外投資をさらに後押しする状況となっている。