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全農と農林中金、英食品卸を買収
全国農業協同組合連合会(JA全農)と農林中央金庫は国産農産物の輸出を増やすため、海外企業の買収に乗り出す。英国の食品卸会社を完全子会社化する。国産食材の流通ルートを自前で確保する戦略で、今後は北米やアジアでの買収も検討する。
買収先は英SFGホールディングス。傘下の貿易・流通会社スコッチ・フロスト・オブ・グラスゴーはロンドンの高級レストランなど2500社以上の顧客を持ち、特にエスニック食材の取扱量では英国でトップ級。買収額は10億円程度とみられ、9割を全農、1割を農中が出資する。
(出典:日本経済新聞)
全農や農中が海外の流通会社を買収するのは初めてであり、今回の買収は政府から全農改革を求める声が相次いでいることが後押しになったとみられる。昨今の欧州における和食ブームを背景に、英国の食品卸会社を買収することで、より直接的な日本産農畜物の輸出拡大を図ることを目的としたものと考えられる。